感染根管治療の症例です。治療中の歯が激痛だったため、当医院で治療を始めました。 2022/01/08 術前の画像です。歯茎が大きく腫れ、激痛が続いていました。 ラバーダムをして根管治療を始めた所、根管を通して次々と排濃が続き、なかなか止まりませんでした。根の先にかなりの膿瘍が溜まっていたようです。 術前のレントゲン写真です。画像の右から2番目の小臼歯です。根管の中でかなりの細菌が繁殖していたようです。 一回目の治療でかなり痛みが消失しました。感染していた根管内を無菌化してからここに薬剤を密封して根管治療は終わりました。 感染根管治療について歯の中に細い神経の管(根管)が有ります。一旦ここに細菌が侵入すると神経(歯髄組織)は無くなり、細菌は自然消滅しません。それどころかここは細菌の格好の繁殖地になり、顎の骨に膿瘍等の炎症が起こします。 多くの場合は慢性化して症状はあまり出ない事が多いですが、 これを放置しておくと、ここから全身に細菌が循環して全身疾患のリスクになります。もし体力が不調だったり免疫力が下がると、場合によっては細菌が増殖して急性化する場合も有ります 腫れや激痛、排濃等の症状が出るのでその時は緊急に治療する必要があります。 この様な場合も出来るだけ保存するように努めますが、ある程度以上虫歯等が進んでいるとそれが難しくて抜歯になる事もありますので早めの治療が望まれます。 成城学園前 根管治療 鈴木歯科医院 根管治療