入れ歯には色々なタイプがあります。通常は入れ歯を口の中で維持するため、歯にバネのようなものをかけます。これが前の歯だと目立つことがあるので嫌がる方がおられます。このような時に応用されるのが今回の症例のコーヌステレスコープです。

4本の歯が欠損しました。通常の入れ歯は残っている歯にバネをかけて入れ歯を安定させますが、患者様はバネがない入れ歯を希望されたので、石膏模型上で白金加金の内冠を作りました。この上に外冠を被せた入れ歯をつきります。

内冠に被せる外冠の一部ですが、金属床と連結されています。これを口腔内に装着します。

出来上がった義歯を装着しました。内観は歯にセメント合着し、外冠と結合した義歯は自由に取り外しできます。

16年前に完成したコーヌスの入れ歯ですが、いまだに現役で働いています。入れ歯が入っているのが外から全く見えません。また残っている歯にかける力の負担が少ないのが大きな特徴です。