下顎第二大臼歯の根管はしばしば複雑な形状をしています。今回はその感染根管治療の症例です。 2023/01/19 術前の画像です。根管治療がされており、冠が既に被さっている状態で来院されました。ここが噛まなくとも痛みを感ずるのでこの治療を患者様は希望されました。 冠を外したら内部は真っ黒な虫歯になっていました。これは細菌感染した所なので全て除去しました。 除去したら殆どの歯が無くなってしまい、このままだと根管治療に必要なラバーダムをかけられません。そこで接着充填の技術を使って壁を立ち上げ、ラバーダムを装着して、清潔な治療が出来るようになりました。これからマイクロスコープを使って根管治療を始めます。 術前のレントゲン写真です。画像中央の歯が根管治療されていますが、治療不足のため、神経があった根管(歯髄腔)内に細菌が繁殖しています。これからこれを無菌化しますが、痛みと疼痛はこれが原因です。 術後のレントゲン写真です。画像右側の根管治療が終わった歯ですが、複数の根管が癒合して幅広い異形の構造になっていました。根管内を拡大清掃してからここに薬剤を密封しました。感染源が無くなったので術前の痛みと腫れは無くなり、これで根管治療は終わりました。 成城学園前 鈴木歯科医院 根管治療