医療法人社団碧山堂鈴木歯科医院

予防歯科ですが、全身の健康法についてお話しいたします。その2、

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前回は「呼吸法」についてですが、今回はその2、「体の姿勢や歩行」等についてです。

予防歯科ですが、全身の健康法についてお話しいたします。今回はその2、「体の姿勢・歩行」についてです。

2022/11/04

 前回の「予防歯科」では「呼吸法」についてお話ししました。

深い呼吸、深呼吸を常に行う事をお話ししました。いつでも気づいたときに深呼吸をする事、深呼吸と親しむ事についてでした。これが何故必要なのか、それは体の芯の部分、体を動かす中枢に働きかけて、免疫や抗炎症力や全身の血流や代謝などの調整に繋がるからです。体の深い所のバランスをとってくれるからです。呼吸のうちの「呼気」は副交感神経系に働きかけ、これが体を調整して安静になるように調整してくれます。ですからゆっくりと時間をかけて息を吐く習慣をつける事は、健康にとってとても大切な事です。ただし、呼吸運動は「無意識」が支配しています。何も注意していなければすぐに呼吸が荒くなったり、息を詰めたりしています。これは体のバランスに良い影響は与えません。ですからこれを無意識に任せたままでなく、「意識」の上に載せて、意識的にこの運動をコントロールする事を考えた方が宜しいと思われます。出来れば毎日意識しなくとも深呼吸が出来ている所までトレーニングが出来ていれば最高だと思います。これを一時の事で終わらせずに、毎日の生活の中で生かして戴きたいのです。仏教の修行僧もヨガの行者も全ては呼吸法のトレーニングから始まります。私たちもそれにあやかって日常生活の中で呼吸法の「行」をしましょう。

 

 今回は「体の姿勢」についてのお話しです。歳を重ねると、背中が曲がって上半身が前にかがむ形になる傾向があります。体はいつも運動しています。前かがみになると視野が狭くなり、そのまま体を動かすと周りが見え難くなったり転倒しやすくなったりするのでとても危険です。それにこの体勢だと肺などの呼吸器官や内臓等を圧迫するので、先程の深呼吸などは難しくなります。このような姿勢では健康が訪れてくれません。姿勢は正しく、背骨を真っ直ぐにした方が何かにつけ良い訳です。しかしそうは思っていてもなかなかこれを実行し続けるのは難しいモノです。思っていてもそのうち忘れたりして途中で止めてしまいます。これは何故でしょうか? 実はこの体の姿勢の制御も、呼吸法と同じく、「無意識」がコントロールしているからです。ですからこれも「意識」を働かせてより良い状態を作るしかありません。

 「意識」を働かせて姿勢をピシッとさせる方法は幾つかあると思います。その中で私が採用して効果がある、と思われるやり方が有ります。それは肩の後ろの二枚の肩甲骨を背中で接近させる方法です。それは両腕の付け根を肩の後ろに移動させる形になります。それだけで上半身は綺麗な姿勢になります。ただ今迄よりも心持うしろに反り返るような感じになりますが、実際はそっくり返ってはいません。むしろ背骨と頭が空に向かって一直線になる感じで、これが望ましい姿勢になります。こうしていると、体重のバランスも安定しますし、深呼吸も自ずからスムースになります。出来るだけ、座っている時も、立っている時も、歩いている時も両側の肩甲骨を近づける事を意識しましょう。それだけで正しい姿勢になります。綺麗な姿勢は勿論健康につながります。年齢を重ねると上半身が前かがみになりがちですが、これは年を取って見えます。たとえ年をとってもきれいな姿勢を続ける事、これは若く見えますし、健康法の大きなポイントに繋がります。

 体の姿勢に関してもう一つ、「歩き方」について体の追加致します。

私は高校生の時、「年を取ったら義理を欠け、風邪ひくな、転ぶな」と言われたことが有ります。その時はその意味が分かりませんでしたが、今になって「転ぶな」の重要性が身に染みてきました。私の周りにも躓いて転んだ、階段で転倒した方が増えるようになりました。年を取って転ぶと「骨折」する恐れがあります。そのショックで生きる気力が薄れた方もおられました。ですから「転ばない」様に気を付けなければなりません。骨折する時は色々な状況が在るでしょうが、やはり多いのは歩行中の出来事です。私も家の中で躓く事が増えてきました。それも1cmの厚みも無い絨毯に足の先が引っ掛かるのです。自分では足を上げているつもりで絨毯を乗り越えようとしたのですが、実際は足は上がっていなかったのです。そして絨毯の縁にぶつかるのは足の指先です。だからつまずいて転びそうになっていたのです。それから私は歩き方を少し変えました。足を挙げて着地する時は足の指先でなく、踵を先に床に着地させるようにしました。外で歩く時も同じです。踵を先に地面につけます。こうすれば躓いて転倒する可能性は低くなります。私は意識してこの歩行法を実践しています。これ以降躓いて転びそうになった事はありません。

 しかし階段の上り下りはまた別になります。踵は使えないようですから、段差の高低に注意するしかありません。ゆっくりと注意深く歩むのみです。

 以上で日頃私が実行している「呼吸法」と「 体の姿勢や歩行」について述べました。殊に「呼吸法」は体に考えられないほどの効果があるようです。是非とも実行なさってみて下さい。またこの二つの健康法は別々のものでは無く、一つのモノです。互いに良い影響を与え合っているので、「体の姿勢」も日頃から健康法に取り入れると尚効果が上がるものと思われます。

 

 

 

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